Aug 29, 2012

タンゴ世界選手権2012 サロンとステージ部門決勝



サロン部門決勝戦参加ペア
サロン部門決勝戦











 821日に始まったブエノスアイレスタンゴ世界選手権は、市内のルナパーク会場で、27日にサロン部門決勝が行われ、翌日の28日にステージ部門の決勝が行われました。

 今年は、隣国そしてコロンビアやベネズエラ、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、ドイツ、ハンガリー、アメリカ、カナダ、ロシア、インドネシア、ベトナム、韓国、中国、シンガポール、インド、日本など、32国からの参加者がありました。

 サロン部門では、342ペアが参加し、そのうち41組が決勝に進出、ステージ部門では、120ペアのうち10組が決勝に進みました。



サロン部門決勝


優勝ペアのファクンドとパオラ

 1位 Facundo de la Cruz Gomez Palavecino と Paola Florencia Sanz (ブエノスアイレス代表、準決勝を3位で通過)

2位 Maximiliano Cristiani と Fatima Vitale (ブエノスアイレス市大会でサロン・アダルト部門とミロンガ部門、両部門で優勝)

3 Diego Ortega とAldana Silveyra(ブエノスアイレス州代表)



 日本からは、準決勝を39位通過のヒロミとナツペアは25位でした。そしてミロンガチャンピオンのアルゼンチン代表のクリスティアンとナオペア(準決勝2位通過)は14位でした。
 




ステージ部門決勝


チャンピオンのクリスティアンとマリアノエル

 1位 Cristian Sosa と María Noel Sciuto(ブエノスアイレス市代表ですが、アルゼンチン人とウルグアイ人のペア)

2位 Eber Alejandro Burger と Yésica Lorena Lozano Elias (ブエノスアイレス州代表)

3位 Cristian David Correa と Sabrina Amuchastegui (コルドバ州代表)


 優勝したペア、クリスティアンとマリア・ノエルは、賞金4万ペソ(約80万円)、パリ往復 航空チケット、日本タンゴツアー参加などの賞を射とめた。

クリスティアンとナオ




準決勝で4位通過のクリスティアン&ナオは6位、そして日本代表のゲンタとマナ(18位通過)は13位でした。







 
 私が応援していた、アルゼンチン人ペアでステージ予選と準決勝を1位通過したナイルちゃんとニコラスペアは4位でした。彼女が選んだ曲は「ワタシ」という曲でした。

 サロン部門で応援していたマクシは、2位でした。第1回から出場している彼の夢は、いつか優勝する事です。彼は、2009年ステージ部門5位、2008年サロン部門4位、2007年サロン部門3位、2005年ブエノスアイレス市大会準優勝、2012年メトロポリタン・ミロンガとサロン両部門優勝しています。

ナイルとニコラス
マクシとファティマ

 今年は、各審査員の点数がスクリーンに表示されました。

 
サロン部門1位から5位の得点
ステージ部門1位から5位の得点












 参加ペアすべてが踊り終えて、セステート・マジョール楽団による演奏がありました。1973年に結成された、このバンドは、世界でタンゴブームを巻き起こしたタンゴショー「タンゴ・アルヘンティーノ」や「タンゴ・パシオン」の楽団としての実績を持っています。

 今は、80歳を超えているバイオリニスト奏者のMario Abramovich と Eduardo Walczak 以外は皆、若い世代ですが、今でも創立者のホセ・リベルテラの想いがこの若い世代にも伝わっています。

 また、タンゴダンサーのマエストロたち、グロリア(66歳)&エドアルド(76歳)が表彰されました。彼らは、1961年にフランシスコ・カナロ楽団と共に日本ツアーに参加したペアです。当時、グロリアは16歳でした。「タンゴ・アルヘンティーノ」のオリジナルメンバーでもあります。

セステートマジョール楽団
グロリアとエドアルド

 今年は作曲家アストル・ピアソラ没後20周年なので、ステージ部門決勝戦の夜は、ピアソラの孫、ダニエル「ピピ」ピアソラのバンド「Escalandrum」による、ピアソラのエレクトロニックタンゴの演奏がありました。バンドネオンは最も注目を浴びている若手奏者のラウタロ・グレコでした。

 その後、タンゴダンサーのマリア・ニエベス女史と今までの世界チャンピオンダンサーたちのエクシビジョンもあり、更にこれらの全てにスタンディングオベーションがありました。

 


 








 10周年を迎えたこの世界チャンピオンは、年毎レベルアップしてきて、アルゼンチン人そして多数の国の参加者にとって、最高の表現の場所でもあります。来年の大会が楽しみです。
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