毎年11月上旬、ブエノスアイレスの街は紫色に染まるのは、薄紫のハカランダの花が小枝の先にまで咲くからです。
この木が街路樹として植えられてる通りは、あたり一面、紫のトンネルに一変し、日差しに美しく輝きます。
英語ではジャカランダ。現地ではハカランダと呼ばれています。
グアラ二ー語では「香りのよい」という意味です。
花びらが舞うジャカランダをみると今年もブエノスに初夏が訪れたなと思います。
3週間ぐらいで咲き散ってしまいます。
2月の中旬ぐらいには紫色の花は緑の葉と一緒にまた咲きますが、11月が一番きれいです。
南米産でアルゼンチン中部・北東部、ウルグアイ、ボリビア、パラグアイとブラジルで見かけられます。
今は、南アフリカ、カリブ海、メキシコ、中央アメリカ、オーストラリア、ニュージランドでも街路樹に用いられています。
ブエノスアイレスの植物園のスタッフによると、市内には10975本のハカランダの樹があり、ブエノスアイレス市では更に広場や道沿いに植える計画があるそうです。
今年は、中心街の7月9日大通り、サンマルティン広場、レコレタ、パレルモ、ベルグラーノ地区、そしてカバジートやフロレース地区でもハカランダの花は見事に咲いています。
ブエノスでは日本みたいに花見をする習慣はありませんが、今年は例年より美しいので、アルゼンチン人もうっとりしながら並木のアーチを歩いています。
今晩は雨。明日は、紫のじゅうたんは更に紫色にそまっているかも。