3年前、在日アルゼンチン大使館で働いている友人から、「アルゼンチン音楽が大好きな人がブエノスに行くのでよろしく」というメールが届きました。数日後、その方から連絡があり「カルロス アギーレという音楽家と連絡したい」と言われました。彼はブエノスから約500km離れたパラナという町に住んでいますが、「ブエノスでライブをするので、その間に合ってもいい」と言われました。これはこれはすばらしい出会いでした。
現代のアルゼンチンを代表する音楽家の一人、カルロス アギーレ氏は自然を愛するシンガソングライター、ピアニストそして詩人です。彼の音楽の特徴は繊細さ、季節や日常の細かい変化などが伝わってくる音楽です。そして一枚一枚の手作りジャケットには、カルロスさんの音楽への思いやりがこもっています。
カルロスさんはその後、日本ツアーを行われ、今年の2月に新作 ORILLANIA「オリジャニア」をリリースされました。また「カルロス アギーレに捧ぐコンピレーションBar Buenos Aires」というCDも日本で販売されました。
CD オリジャニア |
コンピレーションCD BAR BUENOS AIRES |
5月10日から19日まで全国各地でライブが開催され、地方公演はソールド・アウトも出てきているようです。
この2年間、カルロスさんとは、電話やメールのやり取りをしてきました。そして去年の12月には雑誌の取材で自宅に訪れました。彼の優しさとその音楽は、カルロスさんの生活そのものに現れていました。商業的な音楽から離れ、音楽をアートとして生きていく彼の人生はなんとすばらしい、とつくづく思いました。
アルゼンチン日系人として、アルゼンチンと日本を繋ぐのが私の役割と思っています。ある日本人の想いが、あるアルゼンチン人に届き、今、日本のみなさんがそのアルゼンチンの音楽を聴けるという事は、なんかすごい事かも。その架け橋になれて嬉しいです。
カルロスさん紹介
カルロスさん宅のパティオで |
「アルゼンチン音楽を代表する孤高の存在にして生ける伝説。現代フォルクローレ・ムーヴメントの精神的な支柱として、厚い信頼と幅広い支持を得るコンポーザー/ピアニスト/シンガーそして詩人。
1965年、アルゼンチンのエントレリオス州の小さな村、セギーに生まれる。フォルクローレなど自らの郷土の音楽に深く親しみながらも、キース・ジャレッ トやパット・メセニーなどのモダン・ジャズにも影響を受け、80年代後半より音楽活動を始める。セッション・ピアニストとして頭角を現した後、2000年 代に入り、自身のグループでの活動を開始。
現在は自然豊かなパラナを拠点に、都会の喧噪とコマーシャリズムから遠く離れ、河のほとりで創作活動を続ける傍ら、自身が主宰するレーベル「シャグラダ・ メドラ」より「カルロス・アギーレ・グルーポ」名義で3枚、ソロ名義でピアノ作品を1枚リリースし、どれもが名作として大きな評価を得ている。特にグルー ポ名義での作品は、全てに1つ1つ手描きの水彩画を封入するなど強い美意識とこだわりを感じさせ、もはや音楽を超えたアート作品の域に達している。
ここ日本でもゆっくりとファンを増やしてきたが、遂に2010年に待望の初来日を果たし、その人気に一気に火がついた。今年2月19日、5年振りとなる新作『オリジャニア』をソロ名義でリリース。大きな注目を集めている。」(IMPARTMENT サイトより)
きっとみなさんも彼の音楽を聴く瞬間、ネグロ(愛称)アギーレのファンになると思います。
Carrlos Aguirre カルロス アギーレ→ オフィシャル サイト
視聴はコチラ → http://www.myspace.com/aguirrecarlos
TOWER RECORDS → インタビュー
NHK BS1番組エル ムンド 5月14日11pm~1150pm http://www.nhk.or.jp/elmundo/
「南米・アルゼンチン音楽の宝と言われる2人のミュージシャン、カルロス・アギーレとギターリスト のキケ・シネシ。それぞれがタンゴやフォルクローレなどのアルゼンチンの音楽を独自の世界観で進化させてきた。そんな孤高の天才二人が手を組んだ今回の来日。彼らが追い求める世界とは?」
「南米・アルゼンチン音楽の宝と言われる2人のミュージシャン、カルロス・アギーレとギターリスト のキケ・シネシ。それぞれがタンゴやフォルクローレなどのアルゼンチンの音楽を独自の世界観で進化させてきた。そんな孤高の天才二人が手を組んだ今回の来日。彼らが追い求める世界とは?」