エスコバールはブエノス市内から北へ50km、高速バスで1時間の地点にある、昔から多くの日系人が花卉栽培に携わっている街です。 「アルゼンチンの花の都」と知られており、毎年9月の末には「花祭り」が行われています。私もこの「花の都」で生まれ育ちました。これについては、また今度、紹介します。
私がかって住んでいたカンポ(花卉園)から車で5分の場所にあるこの「日亜荘」は、今まで私は一度も訪問した事がありませんでしたが、エスコバールに住む友人の両親が老人ホームの理事をしているのでこの度、訪問が実現しました。
先日の日曜の午前、彼女とセントロ日系のメンバー3人とここを訪れました。そこには福祉施設の理事の方々と入居者たちが私たちを待っていてくれました。
今年、30周年を迎えた日亜荘は、現在1世の高齢者3人が住んでいます。数ヶ月前は、5人のおばあちゃんとおじいちゃんが生活していたそうです。
ここでは、入居者は年金を納め、それにより運営されています。今のところ、この年金のみの運営なので介護する人を雇用する事は難しいので、入所者たちは自分の身の回りの事ができないといけません。病気になったら家族が引きとる事になっています。
9人まで受け入れられる施設で、各部屋にはトイレとバスタブがあり、台所、食堂、大きな応接間、診療室もあります。応接間には大きなテレビがあり、衛星放送でNHKも見ることができます。
8年もここに住んでいるメンドーサから来たAおじいちゃんは、嬉しそうに日本語でいろいろと日系青年たちに話しかけていました。
3人の中で一番若いおばあちゃんのSさんは、笑顔で日本茶を入れてくれたり、お昼の食事の用意もしてくれました。つい最近まで、彼女は、入居者の食事を作っていたそうです。
今日は、日本から来た訪問者がいるのでごちそうです。
理事の奥さん方は、私たちのために、お寿司や日本料理を作って迎えてくれました。
日亜荘では、日曜日はパークゴルフを楽しむ日です。
市内や地元の日系1世の方たちがやってきます。彼らはお茶を飲んでおしゃべりしながら1日をのんびり過ごします。
パークゴルフをしているある日系1世のおばちゃんから声をかけられました。見覚えがなかったけど、彼女は私の事をちゃんと覚えていました。エスコバール在住の方でした。懐かしそうに「パパとママは元気?」と聞かれました。「みんなちゃんと覚えていてくれるんだな」と思いながら、エスコバールに住んでいた頃を思い出しました。
裏庭でパークゴルフ |
梅が花が咲いていました |
Nichia so: Pampa
574 (y Tapia de Cruz)
TEL: 0348.442.1838
日亜壮へのアクセス |